ゴッホ展

これまた終了間近の国立近代美術館「ゴッホ展」へ行ってきました。
ホームページで混雑状況を表示しているくらいなので覚悟はしていましたが、行ってみてビックリ!券を買うのに並び、入口前で並び(1時間以上!)、中に入っても絵の前に二重、三重の列。券を買う段階で挫折しかけましたが、せっかく行ったので頑張って観てきました。 しかし、ゴッホファンはこんなにもいるのか!と思うほどの人・人・人…。老若男女とりまぜての大混雑ぶりでした。
さて、肝心の中身ですが、ゴッホが影響を受けた画家や同じ時代の絵も多数展示されているので、ゴッホだけを観たい人には少し物足りないかも。
しかし、ゴッホが影響を受けた浮世絵のオリジナルとその模倣絵が並べられていたりして、比較して観たりするにはおもしろい構成になっていました。
ゴッホも実にさまざまな画家に影響を受けています。そうやって色々試行錯誤しながら自分のオリジナリティを追求していくのはいつの時代も同じなのね…と思いました。
けれど時代によって色の明暗はあるものの、ゴッホのタッチにはいつでも苛立ちや苦悩がにじんでいるような気がしました。それが37年で人生の幕を閉じることに通じているのかどうかは分かりませんが…。やはり生きているうちに自分の絵が評価されないのは画家にとってツライことだと思います。
同じ券で近代美術館「所蔵作品展」と工芸館「特別展」も観られるので、この際だから全部観てきました。最後には作品を観すぎて頭がクラクラしましたが…。
右下の写真は国立近代工芸館の外観です。外も中も素敵な西洋建築でした。

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