湯河原・箱根への旅

今年の夏はどこへも行かなかったので、18・19日と、ちょっと贅沢な1泊旅行をしてきました。
ちょうどその頃、大型台風が関東地方を通過か?!とヤキモキしましたが、進路がそれてくれたおかげで雨は降っていたものの、暴風ではない中を何とか出発。
途中、真鶴半島にある「中川一政美術館」に立ち寄りました。油絵にとどまらず、書や陶芸作品も手がけた多才な人物です。私は初めて彼の作品を見たのですが、何とも味のある、素敵な作品ばかりでした。彼は女優・中川安奈さんの祖父だそうです。
 
美術館を出て、半島で有名な磯料理店でお昼を食べました。開店直後だというのにたくさんの人が入っていてビックリ。おいしいもののためなら、台風が来ようが槍が降ろうが関係ないのですね。
確かに新鮮なお刺身や焼き魚なんかをタップリ食べられますが、鯛の活き作りには皆ちょっと引き気味なのでした…。
その後、今夜の宿がある湯河原へ。前々から泊まってみたかった温泉宿です。
泊まった感想をひとことで言うならば、今まで色々行った中でここがベストワンであるのは間違いないということ。宿泊料も確かに高いのですが、その金額も安い位なのでは…?と思わせるほど。
お部屋はとてもキレイだし、所々の気遣いも、お風呂も素晴らく、お料理も最高でした。
宿に着いてまずはお風呂へ。
時々のぞく青空と木々を眺めながら露天風呂につかると、セミが鳴き、トンボが目の前を飛んでいきました。夏の終わりと秋の始まりが入り混じっていました。
夕食は季節ごとに変わる会席料理で、中秋の名月のこの時季は月をイメージさせる先付けから始まります(写真)。すべてのお料理がおいしく、盛付けも器も美しく、まるで芸術品のよう。

そんなお料理を堪能した後、屋上の露天風呂へ。
夜9時代だというのに誰もおらず、貸切状態でした。流れのはやい雲の切れ目から瞬く星は幻想的で、何とも贅沢なひとときでした。
翌朝は台風も過ぎ去り、ピーカン。早起きして朝日を浴びながら、またも入浴。
頬を撫でる風が心地良くて、いつまでも入っていたかったです。
朝食もひとつひとつに愛情のこもったお料理が盛り沢山。
何より感動したのが、土鍋で炊いたご飯が出たこと。ここまでやるか?! 脱帽です…。
チェックアウト後、箱根へ向かいました。
箱根神社にお参りして、おみくじ引いたり、絵馬やお守りを買ったりしました。
  
隣の九頭龍神社でもお参りし、手水場ではお水取りを。
 
お昼はこちらも1度行ってみたかったオーベルジュでランチ。
確かに建物も素敵だしお料理も彩り美しくておいしいのですが、たくさんのお客さんが来るせいか、席間が狭い上に数人のボーイさんがひっきりなしに間を通るのが気になって、ゆったりとリラックスして食事…という感じではなかったのが残念。かしこまった一流の雰囲気が演出されすぎている気もします。まぁ、オーベルジュなので、泊まってみないことには何とも言えませんが。
その後、「箱根ガラスの森美術館」へ。アンティークのヴェネチアンガラスや庭園に立つクリスタルのツリーなどを眺めて廻りました。途中入ったカフェで、カンツォーネの生演奏を聞くことができてラッキー。明るいイタリア伊達男の歌声に元気をもらいました。
 
湯河原や箱根には何度も足を運んでいますが、まだまだ行っていない所がたくさんあります。でも身も心もリフレッシュできた、あの温泉宿にはもう一度行きたいです。

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