今日もかつて美術の教科書で見てワクワクした画家のひとり、ダリの展覧会に行ってきました。
かなりの混雑が予想されたので、ハリキって開館と同時に入館。それでもやっぱり結構な人込みでした。前回の音声案内が意外に良かったので今回は有料でかりてみました(もちろん任天堂DSではありません)。
ダリといえば奇抜な格好をしたシュールなおじさん…というイメージでしたが、戦争に心を痛め、父親との関係に苦悩し、1人の女性を生涯愛し通したとても純粋な男でした。作品一つ一つからもその一生懸命な気持ちが伝わってきました。
私が一番感動したのは、ダリが描いた最後の作品。チェロをシンボリックに描いた一見すると地味でおもしろみのない作品ですが、最愛の妻を亡くし、失意の中描いたその作品からは愛と悲しみが溢れているように思えました。それを最後に彼は自ら筆を置きます。その背景を知らなければそれほど感動することもなかったのかもしれないので、ここでも音声案内がおおいに役立ったといえます。
独特で秀逸でエロティックなダリの世界。その根底に流れるものは、熱いけど優しいもののように思えました。
ただ残念だったのは、グニャリと曲がった時計で有名な作品「記憶の固執」が見られなかったこと。それはニューヨーク近代美術館所蔵(今回はダリ美術館&ダリ財団所蔵作品のみ)なので展示されていませんでした。
その後、東京都美術館の「大エルミタージュ美術館展」も鑑賞しました。こちらはエカテリーナ2世が建てた美術館だけあってコレクションもなんだか貴族趣味でゴージャスな感じ。ルノワールやモネ、ゴーギャンなどの作品も見られるのでお得感はありますが、それ以外の人物や町並みの絵はどれも似たようなものばかりで、あまり興味がもてませんでした。
美術館をハシゴした後は上野動物園へ。
こちらは動物の撮影が目的で10年ぶりくらいに行ったのですが、ずいぶん様変わりしていました。
旭山動物園を意識したのか、ライオンやトラなどはオリではなく広いスペースに入っていて、私たちはガラス1枚を隔てた至近距離で迫力ある姿を見ることができます。
写真は、冬至ということで特別にカボチャに入った餌をもらっているホッキョクグマと、ブラッシングされて恍惚の表情をうかべるバクです(笑いました)。
しかし今日はよく歩きました。
なので、夜はゆず湯で疲れを取りました。
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