今日まで目黒区美術館で開催されていた『線の迷宮<ラビリンス>Ⅱ』を見ました。
この展示会は鉛筆やシャープペンシル、消しゴムだけで描く作家9名の作品が展示されており、前回のルドン展に続き今回も黒1色で描かれた作品ばかりですが、ここにはまた違った世界観が広がっていました。
昔は静物デッサン、今では下書きぐらいにしか鉛筆を使わない私にとって、驚きの連続でした。鉛筆ひとつで光と影、硬さと軟らかさ、奥行きなど、色を使うよりはるかに饒舌に訴えかけてくる作品群に圧倒され、感銘を受けました。鉛筆のもつ光沢がさらに深みを与えているように思います。
細かい表現も半端じゃなくて、拡大鏡を使って描いたのでは?と思うような細かさでした。そこに作家のほとばしる情熱を感じます。作品がどういう過程で描かれるのか見てみたいものです。
自分の作品への情熱を反省するとともに、黒1色の世界は本当に奥が深いと感じた1日でした。
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