東京国立近代美術館で開催中の『平山郁夫 祈りの旅路』展を見ました。
言わずと知れた日本画の巨匠です。
過去に数点本物を見た記憶がありますが、たくさんの作品を一度に見るのは初めてでした。
岩絵の具のぼやけた輪郭線が織りなす広大でロマンあふれる風景は、作品の大きさとともに見るものを圧倒し、魅了していました。私は個人的に青や緑の色づかいが好きです。
岩絵の具といえば、高校時代に美術の授業で使った経験がありますが、紙にのせるだけで精一杯の難しい画材でした。それで、こんなにも美しい絵が描けるなんて…!
平山氏は広島で被爆した経験があり、亡くなった人々や平和への思いが作品づくりの原動力になっているそうです。
負の気持ちを負のまま持ち続けるのではなく、それを作品として昇華させる…。
絵を描くってパワーのいることだと思うので、そういう強い気持ちがないと描き続けることは難しいことかもしれません。
ちなみに音声ガイドは平山氏本人が話しており、作者に案内されながら見ているようでよかったです。
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