『ジョン・バーニンガム絵本原画展』と『広重の名所江戸百景』

先週は2つの絵画展に行きました。
『ジョン・バーニンガム絵本原画展』と『広重の名所江戸百景』展です。
ジョン・バーニンガムはモーリス・センダック、レイモンド・ブリッグズとならぶ絵本界の巨星だそうです。
人物の顔がほのぼのした感じなので全体的に優しい雰囲気なのかと思ってたのですが、原画は力強く塗られており、切ったり貼ったり引っ掻いたりの後がカッコいい!作品ばかりでした。
画材もガッシュ、クレヨン、ペン…と様々で、タッチも色々使い分けていました。写真と絵を組み合わせた絵本とか、着眼点やストーリーがとてもユニークで、彼はきっと子供心を忘れていないすごい人なんだわ…!と思っていたら、最後に見たインタビューVTRで「発想のヒントは子どもから…」みたいなことを言っていて、ちょっと安心してしまいました。

先日の北斎展&浮世絵特集TV番組を見て、広重の版画も見てみたいと思っていたところ、九段生涯学習館『広重の名所江戸百景』展が新聞に紹介されていたのでラッキー!とばかりに見に行きました。(しかも無料)
広重の版画は人物があまりクローズアップされていないせいか、北斎の版画よりもあっさりとした印象でした。
今みたいにビルが乱立してなくて緑も多い江戸の風景はどこかのんびりと感じられ、羨ましい光景で、以前お花見に行った飛鳥山の景色など、自分も広重と同じ場所に立っていたのかと思うと何だか不思議な感じがしました。
ゴッホが模写したことで知られる「大はしあたけの夕立」と「亀戸梅屋舗」も見ることができました。
その後歩いて神保町の古本店へ行き、絵の資料用に以前から欲しかった古い洋雑誌を購入しました。1970年代のアメリカのファッション誌ですが、今見ても全然おしゃれでイケてます。

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