『ルネ・ラリック』展

今日はYちゃんにもらったチケットで国立新美術館の『ルネ・ラリック』展を見に行った。

ルネ・ラリックと言えば、ガラス。
事前に何も調べて行かなかったので、今回も香水瓶とかがズラーッと並んでんだろうなーと思ったらば、入口~1/3はジュエリーだった。
ラリックがガラスを始める前にジュエリーを手掛けていたとは知らなかった。
ガラス作品ももちろん良いけれど、私はジュエリーの方が断然好き!と思ってしまった。
ラリックは高い宝石を使うことよりもデザインに重きを置いていたそうで、確かに使っている石はアメジストとかガーネットとかバロック真珠だったりするのだけれど、それらを囲む繊細な金細工や、エナメル(七宝)や省胎七宝(ステンドグラスのような七宝)のデザインや色が本当に美しかった。
モチーフも植物の枝や実だけでなく、蝶やトンボやコウモリやスカラベ(甲虫)やカメレオンなどをジュエリーに使ってるところが渋い。
しかし、スカラベの指輪なんていったい誰がしてたんだろう。今の時代だったらカッコイイけど。
ジュエリーの展示の後は、時代を追ってガラス作品の展示へ。
あれだけ繊細で美しいジュエリーを見た後にはちょっと退屈に思えてしまう。
皆そう思うのか、ジュエリーコーナーのような混雑ぶりが見られないのがおかしかった。

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