今日の午前中は埼玉県立近代美術館の『小村雪岱とその時代』展へ。
(ありがたいことに、展覧会を手がけたデザイナーの方に招待券をいただいたのです。「お好きそうな方にも」とたくさん!)
開館の10時と同時に入館。
雪岱の原画は初めて見たけど、その線の美しさにホレボレした。
日頃先生が「見るといい」と仰ってた理由がよく分かる。端から端まで気を抜かず、丁寧に描かれた線。実にきれいだ。
細い線なのに弱さを感じさせない上に、最小限の線で描き分ける老若男女や材質や遠近。
描くモチーフも風景あり、建物あり、人物、植物、動物、と何でもござれで、何でもうまい。そして構図も俯瞰したものあり、動きのあるものあり、といろいろな工夫が凝らされていて全く飽きさせない。
何より情緒や哀愁ただよう感じがとてもよかった。
雪岱は、広告や挿絵、装画、着物、舞台美術とありとあらゆるものを手掛けている。
そしてすべてに全身全霊をささげて描いている。それが見る者の心を揺さぶるのであろう。
「私はまだまだ描く気持ちと数が足りないな」
そう思った帰り道だった。
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