『告白』
映画にもなったベストセラー。
グイグイと読ませる力はとてもあるし、中学生の子供でもない大人にもなりきれてない心理が良く描かれていると思った。
結末については賛否が分かれるらしい。
私は『目には目を、歯には歯を』的な事が正しいこととはやっぱり思えない。それでは何も解決しないと思うし、そういう考えがまかり通っていたら、この世から争いは無くならないと思うからだ。
でもそういう考えはキレイごと、なのだろうか。
この作品が大ヒットしたことが今の世の中を反映しているとすればちょっと怖い。
『向日葵の咲かない夏』
この本も読ませる力は大いにあった。
けど、9歳にしては大人っぽ過ぎる少年の独白に終始違和感。級友がクモに生まれ変わる時点で「ファンタジーかい!」と脱力。母親の態度がおかしい理由にも納得できなかった。
でも最後にはそれらすべてが少年の作りだした幻影だった…?というオチ。
ちょっと現実離れし過ぎてるし、すべてが幻影だったすれば何でもアリだよなーと思った。
『第9地区』
公開当時、結構話題になってたので観てみた。
宇宙人が地球に不時着して第9地区に隔離され、…っていうお話。もっと深刻なお話なのかと思ってたら、ふざけてる部分も結構あった。
人間は異物を嫌うよね、自分より下の者をバカにするよね、言うこと聞かない奴には力で抑え込むよねってところをよく捉えている。
取材風のカメラワークや、今までに無い宇宙人の捉え方は面白いけど、バンバン人や宇宙人を殺すのは見ていて気分のいいものではなかった。
…とまぁ、爽やかになるものが見事に1つも無かったので、
次は『カールじいさんの空飛ぶ家』を観ようと思う。
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