exercise-4 と 観た映画

『ティファニーで朝食を』(1961・米)
ものすごく前に1度観たきりで、おしゃれでお気楽な映画…ぐらいの認識しかなかったけど、ヘップバーン扮する自由奔放なホリーは14歳で結婚してたり、麻薬取引の暗号伝達を(自覚のないまま)やってたり、上に越してきたポールにはパトロンの女性がいたり…と、内容は意外にヘビー。
でもファッションはとにかく素敵。ホリーの部屋のインテリアからアイマスクに至るまで本当にかわいい。
この映画といえば、ヘップバーンの黒の衣装があまりにも有名で、劇中の他の衣装もほとんどがモノトーンで、どれも素敵なのだけど、このショッキングピンクの衣装で出てきた時は思わず心の中で「ひゃ~!!」と叫んでしまった。
きらめくティアラ、かわいいフリンジのついたワンピース、サテンの上着、キラッキラの白のクラッチバック…。
ヘップバーンの衣装はGIVENCHYが手掛けたことで有名だけど、彼女の魅力を十二分に引き出す素晴らしいデザイナーだったと思う。

『ヴィレッジ』(2004・米)
『シックス・センス』の監督らしく、最後にどんでん返しが待っている。広大で多民族、桁外れのお金持ちがいるアメリカだからこそ、なエンディング。
グレイッシュでクラシックな風景が素敵。
『赤いアモーレ』(2004・伊)
これもダサい邦題だが、とてもよかった。思い出すだけで胸がキュッとなる重い映画だけど。
最初はひどい男女の出会い。それが愛へと変わる…。
ぺネロペ・クルスが本当に素晴らしい。
すきっ歯にして、目の下にクマ、ガニ股歩きの底辺の女を見事に演じきっている。
心根の美しさ、一途さの表現も見事。完璧にイタリア語をマスターしたという女優魂も。
『バニラスカイ』や『オール・アバウト・マイ・マザー』を観て彼女に勝手に清楚なイメージを抱いていた私は『それでも恋するバルセロナ』や『ブロウ』で、大胆で、はすっぱな女性を演じている彼女に驚いた。
でもデビュー作『ハモンハモン』を観たら、もうすでにかなり大胆な役どころだったので、本当に幅の広い女優ということなのだ。(ここですでに現夫と共演していたのにも驚いたが。)
惜しみない脱ぎっぷりもいい。日本の女優さんだと中々こうはいかないだろう。
英語もイタリア語もマスターする努力家で、美しいだけでなく演技力もあり。。。
オファーが絶えず、見事ハリウッド女優となった理由もよくわかる。
ケーブルテレビではしょっちゅうぺネロペの映画をやっているので、特集でもやってるのかと思ってたけど、それだけ主演作が多いということだった。
『イルマーレ』(2006・米)
時空を超えたポストを通じて文通をする男女のお話。
素直に楽しめて、ラストにホッとする恋愛映画。
韓国映画のリメイクだそうなので、ぜひオリジナルも観てみたい。
『スピード』のコンビが演じたのだけど、サンドラ・ブロックの全然違う落ち着いた女医さんぶりがよかった。
『レスラー』(2008・米)
あのセクシー俳優と言われたミッキー・ロークの変貌ぶりったら!!ビックリ!!
でも役者としてはこっちの方が数倍も魅力的。
孤独で落ちぶれたレスラーの日常…。
これも観ていて胸が痛くなる映画。
でもよかった。
年令とか、過去の栄光とか、家族愛とか、お金とか。。。いろんな想いが胸にくる。
最後に「やっぱり自分にはリングしか無いのだ」という想いに行き着く理由も切ない。
『プラダを着た悪魔』(2006・米)
有名な作品だけど、今頃鑑賞。
アン・ハサウェイは『プリティ・プリンセス』に次ぐ変身物(?)。
最初も十分可愛いのだが、変身後の洗練された感じはやっぱり数段上。
仕事に恋に一生懸命生きる姿、かわいいファッション、華やかな世界の表と裏。
観ていて共感したり、ワクワクしたり。。
素直に楽しめる映画。
彼女の笑顔は陽のオーラたっぷりでいい♪
メリル・ストリープもよかった。『マディソン郡の橋』と同じ女優とは思えない。
『うなぎ[完全版]』(1997)
パルム・ドールを受賞したあまりにも有名な作品だが、今頃鑑賞。
こんな衝撃的な始まりだったとは意外。
淡々とした流れの中にドロドロとした人間臭さが見え隠れするような映画。
ものすごく胸をつかむというわけでもなく、かといって飽きさせるわけでもない、不思議な感じ。
柄本明の役どころは憎たらしいんだけど、ズバッと核心を突いてて、役所広司がそれで吹っ切れるのも納得。

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