昨年12月に観た映画 と exercise-24

『ショーシャンクの空に』(1994年・米)
これも有名だが、観たことなかった。143分の長さを感じさせない。
時代もあるし、舞台が刑務所なのもあって、終始重苦しい雰囲気が漂うけれど、ハッピーエンドでよかった。
刑務所内で芽生える友情、出所しても身の置き場の無い老人・ブルックスの末路。色々と心動かされる映画だった。
主役のティム・ロビンスは知的で真面目な役をよく演じていたが、何しろモーガン・フリーマンが素晴らしかった。主役を食う存在感。本当に味のあるいい顔をしている、魅力的な俳優だ。
その顔をどうしても描きたくて描いてみた。
(ディフォルメの練習も)

『イルマーレ』(2000年・韓)
分かりづらい部分がいくつかあったので、アメリカのリメイク版を先に観といてよかった。
同じストーリーでも舞台が変わると雰囲気もだいぶ変わる。
韓国版の方が静かで穏やかな印象。
『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008年・米)
いくら原題の「21」がカードゲーム・ブラックジャックの別名、ということが分かりづらいとは言え、もう少しイケた題名にできなかったものか。面白い映画だっただけに残念。
マサチューセッツ工科大学に通う天才学生が教授とともにラスベガスで大金を稼ぐ…というお話。、「ソーシャルネットワーク」のように実話に基づいているところに説得力がある。
カウンティングという天才の手口は凡人の私にはさっぱり理解できないが、禁止行為とはいえ次々と大金を手にしていく様子は観てて小気味いい。
しかし、大金を手にした人間が陥りがちな自信過剰がアダとなり、堕ちていく様もまた小気味いいのだ。
ラスベガスの華やかさやセキュリティ体制も見もの。
昔、ラスベガスには1度だけ行ったことがあるが、スロットマシーンしか出来なかった。(←勇気がなくて)
カードゲームやルーレットを堂々とスマートにこなせる大人になってみたいものだ。
『ペットセメタリー』(1989年・米)
ある場所に遺体を埋めると死者は生き返るが、生前とはまったく違う凶暴な生き物に変貌してしまう…というホラー。土葬習慣のアメリカならではのお話。
決してやってはいけないことだと分かってはいても、愛する者を生き返らせたい…その気持ちがよく分かってしまうせいか、悲しきホラーという感じで、怖さはなし。
ネコが出てくると、ゾンビになっててもつい「かわいい♪」と思ってしまう。
『ペットセメタリー2』(1992年・米)
1と場所は同じだけど、登場人物に関連性は無い。1より深刻さが薄れ、グロさとコメディ要素が強くなっている。こちらも怖さはなし。
『10日間で男を上手にフル方法』(2003年・米)
10日で男にふられなければいけない女性編集者・アンディと、10日で恋人を作らなければいけない男性広告マン・ベンがお互いをターゲットにしてしまったために起こる大騒動。
これも素直に楽しめる映画だった。
【こんな女は嫌われる】ということを次々に実践するアンディ。
この内容が結構身につまされちゃったりするのだ。「ああ~私もやってたかも~」という感じで。でもアメリカの女子もこんなことしちゃうのかって、ちょっと意外だった。ウザい女に国境は無い。
最後、本当に恋に落ちちゃう流れも自然でよかった。
ケイト・ハドソン、美人でスタイル抜群でステキ。
『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009)
心臓病で20歳まで生きられないと宣告された男の子と、幼なじみの女の子の恋物語。
原作は少女漫画だそうだ。うーーーん、いかにもーー。
そのせいだけではないのだろうが、なんだろうなー、色々きれいに収め過ぎててまったくリアリティが感じられないし、泣けない。
今時の女子高生はこれを観て号泣するのだろうか。
きっと純粋な人には響いて、私のように汚れきった人には響かない内容なのだろう。
確かに少女マンガから出てきたような風体をしている岡田君は美しいよ、でもね、それだけだよ、と思った映画であった。
『男と女の不都合な真実』(2009年・米)
原題は「The Ugly Truth」。そうかけ離れた邦題ではないけど、もうちょっとセンス良くアレンジしてほしかった。
長いこと恋愛していなかった女性TVプロデューサー・アビーが好きになった医師との仲をうまくいかせるために、恋愛番組のMC・マイクが恋の指南をするが…というお話。
この先どうなるか分かってる、分かってるー!読めてるよー!と思いつつ、楽しかった。
エロいシーンはまったく出てこないのに、セリフに下ネタ満載なためR-15指定なのが笑える。
テンポよくってハッピーで私は好き。
『幸せの1ページ』(2008年・米)
途中まで面白く観てたんだけど、急にあり得ない、というか、ファンタジーにいってしまってビックリ。
それでも視覚的あるいはストーリー的にグイグイ引き込んでくれればいいのだが、それもなし。
お子様にはいいのかも。
『カリフォルニア』(1993年・米)
救いがないというか、心がすさむ映画であった…。
ブラッド・ピットが本当に不愉快な連続殺人犯を演じているのは見もの。
『メイド・イン・マンハッタン』(2002年・米)
メイドはmaid(メイドさん)とmade(~製)がかかっており、メイドさんと議員の身分違いの恋を描いている。
この手の話は「ローマの休日」や「プリティウーマン」等、名作が数多くあるが、この作品には心動かされなかった。相手が”議員”というのがどうにも感情移入できないのと、人種差別的なところがあるからだろうか。
『新しい人生のはじめかた』(2008年・米)
不器用な父親と孤独な中年女の悲哀、中年の恋の切なさがよくでていた。いくつになっても恋することは素敵なこと、と思わせてくれる。ロンドンの景色もステキ。
『テイキング・ライブス』(2004年・米)
殺した相手の人生を乗っ取る殺人鬼とそれを追う捜査官(アンジェリーナ・ジョリー)のサスペンス。
結構面白かった。知的でクールなアンジェリーナがステキ。
そんな彼女がうっかり恋に落ちちゃう男が案の定犯人だったけど、最後にはどんでん返しも用意されていて、発想や展開がありきたりな感じじゃなくていい。
『アンブレイカブル』(2000年・米)
M.ナイト・シャマラン監督のこの手の作品では「シックス・センス」「サイン」「ヴィレッジ」を観たけれど、どうも「シックス・センス」の手法にしがみつき過ぎている気がする。
「どういうこと?どうなるの?」と観る者を引っぱり、最後にどんでん返し…という展開。
この作品も序盤はよかった。でもひっぱり過ぎ、というか全体的にダラダラしていた。ラストも「なるほどー」という感じはあるが、衝撃的ではなかった。
巧い結末を作るのって本当に難しいんだろうな。
『ハルフウェイ』(2009年)
とりたてて事件が起こるわけではない、高校生の卒業までの恋の過程を描いたお話。
妙に自然に話してるなーと思ったら、ほとんどがアドリブだった。
女の子って恋するとこうなりがちだし、こういうところで怒るよねー、と共感できる部分が多い。
紅葉真っ盛りの北海道の景色がとても美しい。
『その土曜日、7時58分』(2007年・米)
堕ちるところまで堕ちていく。【負の連鎖】とはこういうことを言うのね…というような内容。各人の視点で描かれ、時間が行きつ、戻りつする面白い手法だ。
お金目的の安易な強盗。そこに親子や夫婦や兄弟の愛憎劇がうまく絡ませてある。
まぁ、救いのない終わりだったけど…。
『アイズワイドシャット』(1999年・米)
お金には恵まれているけど、心は満たされていない夫婦を当時本当の夫婦だったトム・クルーズと二コール・キッドマンが演じている。その分、生々しいというか、他人夫婦をのぞき見してるような変な感覚に陥る。
まぁ、あれだけカッコよくてお金持ちの男だったら、女も放っておかないだろうよ、と思うけど、ヘタに刺激を求めると痛い目にあうよ、ということなのか。
でもただの浮気話ではなく、途中からサスペンス調になったりと、面白かった。
それも不思議で不気味な世界観がグイグイ引き込んでいく感じ。
トムもニコールもキラキラいっぱいのゴージャスなパーティシーンも美しい。
『インビジブル』(2000年・米)
人体実験によって透明人間になったケイン(ケビン・ベーコン)。
他人に見られないのをいいことに、どんどん悪いことをしていって、やがて殺人まで…。
透明になって好き邦題できるとなると、悪い方へいっちゃうのが人間ってもんかも~と思った。
一方、敵が見えないってのはとても怖いなー、と思った。
昔、見えない敵と戦う【エネミーゼロ】というゲームがあったが、それを思い出した。幽霊しかり、人間の【見えないもの】に対する恐怖心は想像をかきたてる分、厄介なのかもしれない。
『インビジブル2』(2006年・米)
前作とは別のお話だった。ビジュアルも、アクの強さも前作の方が上。
3を予感させるような終わりだったけど、人気出なかったから作れなかった…という感じ。
『最高の人生の見つけ方』(2007年・米)
ガンで余命半年を宣告されたエドワード(ジャック・ニコルソン)とカーター(モーガン・フリーマン)が死ぬまでにやりたいことをやり尽くすために旅に出るお話。
確かに病院にいたら、まず気力がやられてしまうと思う。エドワードの言う「心臓マヒで死ぬやつが羨ましい」と言うセリフにガン治療のつらさのリアリティが出ている。でも心臓マヒじゃなかったからこそ、やり残したことをやり、人との絆や家族の絆を取り戻せたのだ。
人生でやり残したこと。死の宣告を受けずとも精一杯やり抜きたいものだ。でも死の宣告を受けなければ、気付けないこともあるのかもしれない。
『P.S.アイラブユー』(2007年・米)
最愛の夫が生きている時も死んでからもこんなに愛された妻・ホリーは幸せ者だ。
そして自分が死んだ後の妻の行動を熟知して手紙やプレゼントを送って立ち直らせるなんて、出来すぎた感はあるけれど、これほど理解してもらえるなんて理想的。
最後も安易に新しい恋に落ちず、現実的で、でも明るい未来を感じさせてよかった。
アイルランドの景色が美しい。

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