『ココ・アヴァン・シャネル』(2009年・仏)
シャネルスーツ始め、それまでコルセットでギチギチだった女性の服を大きく変えたデザイナー。孤児院で育ったとは知らなかった。
どんなに貧しく辱めを受けても、常に気高く、知的で行動的。
それがのちに有名デザイナーとなる原動力に思えた。
ちょっと暗めなフランスの景色や建物やインテリアや衣装など、美術がとても美しい。アングルも素敵。
お金持ちは白ばかり着て、アクセサリーもジャラジャラ。
反して主演のオドレイ・トトゥは大きな瞳を始め、シンプルな帽子やドレスなど、黒ばかり。
それがとても効いていた。
そして最後のショーのシーンでは色とりどりのドレス。
とても綺麗だった。
彼女の社会的地位が欲しい気持ちはとても強かったけれど、どうしてもデザイナーとしてじゃなきゃ!という人じゃなかったようで、映画でもアッサリ描かれてた。
縫製が好きで好きでしょうがなくて有名デザイナーになった…(朝ドラのカーネーションみたいな)っていうお話を期待していただけに残念。
でも何が起きても強く生きていく姿は見習いたい。
全体的に楽しめた。
今度はもう一つの映画、『ココ・シャネル』も観てみたい。
『ハプニング』(2008年・米)
『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督の作品。
もう~サスペンスじゃなくてコメディ映画でしょ~と言いたくなる映画だった。
本当、『シックス・センス』以外は駄作、と言われても仕方ないかな。
この監督の作品の導入部分って、いつもすっごく期待させるのに、そのままの勢いでは最後までいかない。
途中何度も出てくる「伏線か?!」と思わせる出来事はすべて無意味だったり、主人公夫婦の描かれ方が浅すぎたり、主人公達だけなぜか助かったり、不必要に驚かせようとしたり…。
「うーん…」と思うことばかりだった。
こういう映画にありがちな、孤児になった女の子も聞きわけ良過ぎだし。
まぁ、人間が好き勝手に植物を支配しているとこういう痛い目に遭うよ、という警告を描きたかったのかもしれないが、そんなことより、ありえなさ、くだらなさを素直に楽しむ方が正解なのかもしれない。
『ダウト ~偽りの代償~』(2009年・米)
途中から面白くなった。
オチがあっさりしすぎてる気もするけど、二転三転するストーリーは素直に楽しめた。
主人公の顔の濃さハンパなし。
恋に落ちる過程や理由がちょっと浅い。
マイケル・ダグラスにはもうちょっと怪演してほしかった。
- 当ブログの記事、画像を無断で使用することはご遠慮ください。
- copyright (C) Megumi Watabe All rights reserved.
Links
-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー