昨日は展覧会三昧

新国立美術館の『ルーブル美術館展』もいよいよ6月1日まで…。
平日でもかなり混雑しているようだし、最終週はきっと激混みだろう。
観たいのはフェルメールの『天文学者』だけだし、狙い目の金曜17時以降には用事があるし、今回はあきらめようか…。
…と思っていた昨日。
急遽用事が無くなったので、観に行くことにした。
どうせなら、『世界ネコ歩き写真展』と『マグリット展』も観に行こう。
今やネットで入場券や割引券を購入&プリントアウトしていける時代。
なんて便利ーーー!!
まずは『世界ネコ歩き写真展』へ。

岩合さんご本人によるギャラリートークの終わりかけに入場したので遠くからあの優しいお声とご尊顔を拝することが出来た。
展示された大きい写真には臨場感があり、どのニャン達も本当にいい表情。ニヤニヤが止まらない。
テレビで見た覚えのある子たちばかりでうれしくなる。
思慮深そうなネコ、哲学者みたいなネコ、朧げで儚げな子ネコたち。
弱いながらもたくましく生きている。
素晴らしい景色とネコ、という組み合わせの美しい写真たちに胸がキューンとなった。
番組では幸せそうなシーンしか出てこないけど、撮影する裏ではきっと、辛いこと、悲しいことに遭遇することもあるんだろうと思う。それが、人間のせい、だとしたらこんなに悲しいことはない。
ネコがのんびり幸せに暮らせる場所が本当に平和な場所なんだと思う。
そんな場所がひとつでも増えることを願うばかりである。
日本橋三越では全館でネコフェアをやっていたようで、そこかしこにネコが…。
ニクイ演出である。

その後、国立新美術館へ。
まずは『マグリット展』。

マグリットが生活のためデザイナーをしていたとは知らなかった。その時の広告や線画も素敵だった。
『目』という作品は丸いキャンバスに目だけ描いて立体額に入れていたり、『永遠の明証』という作品では女性の全身を【顔】【胸】【腰】【ひざ上】【足先】に分けてそれぞれ額に入れていたり、遊び心があって楽しい。
同じモチーフを何度も何度も描いているけれど、毎度新鮮な驚きがあって飽きることがない。
絵のタイトルが面白いなーと思って観ていたら、友人達があーでもない、こーでもない、と意見を出し合って決めたりしたそうだ。キャンバスの裏にタイトル候補を10個も書いた作品もあるとか。
(こういう裏話は音声ガイドで知った。借りて正解だった。石丸幹二さんのナビゲーションも良かった)
そしてマグリットもご多分にもれず、他人に影響受けまくり、タッチに迷いまくり、挙句の果ては新しく発表したタッチを妻にダメ出しまでくらっているのであった。
そんな紆余曲折を経ての、晩年のタッチ(美術の教科書でお馴染みの絵の頃)がやはり一番よかった。
いやー、この作品ボリューム。
一見の価値あり、です。
ただし、冷房でキンキンに冷えているので要注意。
(ブランケットを貸し出しているくらい)
さてさて、17時も過ぎたし少しは空いているかな、『ルーブル美術館展』。

まぁ、それなりに混んでいましたがね。
しかし、ヨーロッパの風俗画って、やっぱり興味持てないなーー。
みんな同じに見えちゃう。
私が観たいのはフェルメールの『天文学者』だけなので、他はサーッと流して観る。
(音声ガイドも当然スルー。しかし音声ガイドのひとつがコナンっていうのには驚いた。時代も変わりましたな。)
でもレンブラントやルーベンスやミレーなんかはやっぱり違う。そこではしばし止まって鑑賞。
『天文学者』はメインだけあって、そこだけ【立ち止まれないけど間近で観られる組】と、【少し離れてるけど好きなだけ観られる組】に分けられていた。
私は【間近】で2回、【少し離れた所】でじっくり観た。
うーーーん。照明のせいか筆の跡がよく見えない。
(それで2回も間近で観た)
以前観た他のフェルメール作品にはもっと絵の具の盛りがあって、【原画】という生々しさがあったと思うのだが。
もちろん、絵自体は素晴らしいし、オーラも放っているし別格。
でもなんだか迫力に欠けていたような気がするなぁ。
そうは言ってもパリに行かなくとも1600円(当日券)でフェルメールが観られるのはお得。
ふと思い立って今までフェルメール作品をいくつ観たのか数えてみた。
2007年の『牛乳を注ぐ女』から始まって、今回の『天文学者』まで計14作品を東京で観ていた。
(『手紙を書く女と召使い』に至っては2回も観ていた)
30数点しかないフェルメール作品のうち14点とは…!
フェルメール人気の高い日本ならでは、なんだろうけど、ありがたいことである。
その後、神楽坂で素敵な個展を拝見して帰宅したら、半日で11000歩以上も歩いてた。
ただ足腰の疲労が半端なかったので、ウォーキング用のオサレなスニーカーが欲しい…!
昨日手に入れたもの↓

写真左上から時計回りで、
●日本橋三越のネコづくし案内。雑貨だけでなくスイーツやお弁当もネコ。かわいい。
●入場の際、各日先着4000名にもらえる栞。私は【フランス・パリ】でした。
●ネコの形の入場券。かわいい!
●マグリット展とルーブル美術館展のチラシ。マグリット展の図録を買うか迷ったけど、かなりのボリューム&価格なので断念。
●A5のクリアファイル(左右)。結構使うサイズなので2つ購入。書類を持ち運ぶのが楽しくなりそう。
●世界ネコ歩き写真展の図録。残念ながらサイン会(各日200名)の整理券には間に合わず。サインは以前もらったし…と思ったけれど、家に帰ってやっぱりいただきたかった…と思った。次回は朝から並ぼう。

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