昨日は用事の帰りに東京ステーションギャラリー『生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。』展へ。
いわさきちひろさんの絵は、小さいころから本当によく目にした。
きれいな色合いで滲み合う、子どもの顔やお花。 印象的だった。
でも原画を観るのは初めて。
今年は彼女の生誕100年ということで、彼女自身の絵のほかに彼女が影響を受けた画家の作品や、愛用していた小物、画材なども展示されていた。
恵まれた家庭環境に生まれたことや、洋裁をしていたこと(実際に彼女が作ったワンピースも展示されていた)、作品(『水浴』)をみるやたちまち気に入った画家(中谷泰)の元に押しかけ弟子入りする大胆さや行動力。戦時下の青春時代。そこから結実する平和希求の活動。今まで知らなかった彼女の経歴を知ることが出来た。
彼女もご多分にもれず、様々な画家に影響を受け、色々な画材、タッチを試行錯誤していた。
でも14歳の時から画家(岡田三郎助)に師事していただけあって、確かなデッサン力はどの絵からも感じられた。
私は特に線画がいいな、と思った。鉛筆のもいいし、(おそらく)付けペンのもよかった。
たくさんのスケッチやデッサンをしたからこそ生まれる、ノビノビとした、けれども確かな線。
のちのボカシの絵の素晴らしさはこの基礎あってこそ。
彼女のあと、似たようなタッチの絵を多く見かけるが、彼女の経験値や技量には到底及ばないように思う。
久々の美術鑑賞。
絵に対して凝り固まってきた頭をほぐすにはとても良い。
今度はちひろ美術館にも行ってみよう。
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