ミッフィー展

終了間近のミッフィー展へ行ってきました。
連日1万人が入るという盛況ぶりなので、混雑を避けて平日の午前中を狙いました。
ミッフィーは今年で50才。初版のいびつ?なミッフィー(写真左上)から現在のミッフィーに至るまでの原画やスケッチ、立体アニメの人形やキャラクター商品など盛りだくさん。
どれを見ても自然に笑みがこぼれてくるようなかわいいものばかり。
他にもディック・ブルーナ氏のアトリエ再現や制作風景のビデオもあったりして、見る者を飽きさせない構成になっており、作品配置も見やすいものでした。
しかし、むだなものを一切削ぎ落としたシンプルな線とわずか6色の色で動物や乗り物、景色や状況など、すべてを表現していることに毎度ながら驚きます。
その線もすべてが手描き、色も色紙をひとつひとつハサミで切って配色を決めているのですが、その作品に対する愛情とこだわりが
おのずと見る人にも伝わるのだと思いました。
ディック・ブルーナ氏が会場内のメッセージビデオで
「見る子ども達に想像力を働かせてもらうために
シンプルな絵にしている」
「子供たちが私の絵本を見て幸せになってくれればうれしい…
それがその子の一部になるのですから。」
というような事を言っていて、シンプルだけど暖かい作品の意味が分かりました。
私もそんな作品が描ければいいな…と思います。
そして、ディック・ブルーナ氏のように年をとっても生き生きと子供のような顔をして絵を描き続けて行きたいとも思います。
いつの日かディック・ブルーナ氏とミッフィーを生んだ美しい街、オランダ・ユトレヒトにも訪れてみたいです。
余談ですが、写真右下に写っている展示会の図録は立派に製本されていて、とても豪華なものでした。やはり新聞社主催の展示会はちょっと違う?!

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