気がつけば10日以上も更新をしてませんでしたが。。。
風邪ひいて寝込んでた以外は、色々なものを見に行ってました。
9月21日(火)
試写会『シングルマン』を六本木で観賞。
監督がファッションデザイナーだけあって、実にスタイリッシュな映画だった。
60年代が舞台、それだけで十分オシャレだけど、色彩が実に美しい。
全体的にグレイッシュ、それも服や本の色を統一させて作られている。
時に鮮やかなワンピースや夕焼けが象徴的に登場。
音楽も素敵だった。
ストーリーは切ない。
でもただ堕ちていくだけでなく、希望や明るさも感じられたのでよかった。
とにかくあの映画の色味がとても好きだ。あんな絵ばかり描きたい。
9月22日(水)
『シャガール』展へ。
シャガール先生も色々なスタイルを試していらっしゃった。キュビズムの影響も受けてたり。
美しい奥様と自身を描いた絵には愛が溢れていた。好きで好きで仕方なかったんだろうと思う。
彼も戦争などの世界情勢に翻弄されながらも画家としての地位を確立しながら98歳まで生きた幸せな人だった。
今回、油絵の他にも舞台「魔笛」のための舞台美術画や衣装デザイン画が展示されていたけれど(シャガール77歳の時の作品)、布を貼ったり、金銀の紙を貼ったり、楽しくて自由でとてもよかった。
技法や画材にこだわってはいけない、と思った。
シャガールの他にも同時代のロシアの画家の作品も展示されていて、どれも有名な方なんだろうけど、なんだかボケた薄い印象しか残らなかった。
シャガールだけが特別なオーラを放っている。今見ても全然古さを感じさせないし。
これが有名たる所以なのかもしれない。
その後映画『キャタピラー』を観賞。
戦争映画はあまり好きではないし、寺島しのぶさん自身が「重い映画ですよ」と言ってたので、ためらったものの、誘われなかったら観なかったであろうし、せっかくの機会だから、と一緒させてもらった。
うーん。。なるほど。
他の反戦映画とは一線を画す。
殺戮や爆弾投下などの映像は昔の映像がイメージとして流れるだけ。
後はひたすら1組の夫婦の生活を追うだけの映画。
それだからこそ、生々しい。戦争の愚かさがとても伝わってくる。
寺島しのぶが終始眉根を寄せる表情や、田んぼに落ちてついた泥を洗うシーンが妙にリアルだった。
ただちょっと残念だったのは、夫役の男優が二枚目だったのと、寺島しのぶのピアスの穴。
まぁ、夫役が二枚目だったのはせめてもの救いとして配役されたのかもしれないが、ピアスの穴は消さないとねーと、観賞後に話す。あそこで急に現実に引き戻されちゃうからね。
映画の後は、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで『プッシュピン・パラダイム』を観賞。
アメリカのプッシュピン・スタジオというデザイナーグループの作品やお仕事の展示。
世界中に影響を与えまくった人達の作品だけあって、どれもオシャレ!カッコいい!
古さやダサさ一切なし!
デザイナーという立場だからか、1人の人から紡ぎだされるスタイルやテクニックがいくつもあって驚く。
線画あり、ペインティングあり、版画、水彩etc.。
固執しない、囚われない自由な発想と表現。
観ててワクワクした。ものすごくよかった。
帰宅後、0時を過ぎていたけれど、23日が満月ということもあって無理矢理に十五夜を決行。
9月25日(土)
ケーブルテレビで『私がクマにキレた理由』を観た。
よかった。ただのコメディかと思ってたら、最後はグッときて泣けた。
子守として大金持ちの家に行った女性。でもその家は色々と問題を抱えている。
お金がたくさんあっても幸せとは限らない…というお話。
主演のスカーレット・ヨハンソン。オドオドとダサい感じなんだけど、スタイルの良さは隠せない。
若さゆえの迷いや一生懸命さを好演していた。
☆ ☆ ☆
後はファイルづくりなんかを少々。
いっぱいインプットした9月だった。
頭の中はまだ整理しきれていないけれど、これからうまくアウトプットしていけたらいいな。
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